小回り君はただ今「フカセでチヌ! チヌ(クロダイ)のウキフカセ釣り」で活動中です。ゲレンデに雪が有る時以外は、チヌ釣りをして養殖業に勤しんでいます。
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2002年12月の滑走日記
2002年12月29日(日)
岐阜県 鷲ヶ岳
天候 雪 のち 晴れ
お題・・・何なんでしょう?
悪夢の白馬から2週間、ひらめきを試したくて試したくて、ついに強行スケジュールで大阪を抜け出すことに成功しました。さあ、やるぞぉ・・・
- 朝4時から滑るという超ばかげたスケジュールにもかかわらず、NJ君以外にもわんさん夫妻も同行していただきました。
- させさて、前回の教訓どおり、ブーツをこれでもか、これでもかと思いっきり締め付けました。バックルは閉まらないけど足はそんなに締め付けている感じはありません。が、ブーツはもう曲がる気配を無くしています。こんなんで大丈夫なのかなぁ?
- さあ、滑走開始です。まずは普通にパラレル・・・いい感じ・・・何もしなくても板に力が伝わりますが、その分内足を折りたたむのが難しくなりました。NJ君に聞くと前回よりは確実にポジションが高くなっているとのことでした。ヨイヨイ(^.^)
- 少しずつ硬さにも慣れてきたので、前回気づいたようにトップに荷重するようにやってみますが、変です。はぁ・・・
- 雪質は、カリカリの氷の上に15cmほど降雪機で降らせた雪が乗っかっています。だから、表面はスルスルと流れますが強く踏み込むと氷が出てきていきなりガツンときます。早めのリズムはその表面の雪の量により踏み込むたびに違うフィーリングが返ってきます・・・何なんだ?
- どんどん分からなくなり、やることを超・基本のことにしてみると、それはそれなりに出来ています。
- 相変わらず、NJ君はいい感じで滑っています。雪も強くなってきたので、一休みしました。おやすみなさいZzz......
- さて、仕切りなおし後は、ロングコースが滑れるようになっていたのでそちらへ回り、恒例の「足をイワセル」ことからはじめました。
- やはり寝不足から、元気よく踏み込む力が出ません。おまけに力を抜いていても板はそこそこ走るのですぐに後傾になります。
- 急斜面では急停止などで強い力に耐えられるポジションを確認し、緩斜面では、ゆっくりと圧変化を足裏で感じながら滑りました。
- 相変わらすクロスオーバーが無い感じがするので、【TOK】さんの言う、「オレンジターン」をかなり意識してみました。オレンジが一つ⇒ゆっくりとオレンジをつぶす⇒オレンジがまた姿を出す。
- これをやると急激な圧変化は起こりにくくなると思います。ただ、人が多いのでオレンジを意図的にゆっくりつぶすとか早くつぶすとかそういうバリエーショントレーニングは出来ませんでした。
- 圧変化をゆったりと、そして外足荷重を確実に行うポジションを確認するにはやはり最高の練習方法です。
- それと、ブーツがちゃんと力を伝えることが出来るようになった副産物として、逆のこと・・・つまり、さらにポジションが正確でないとオレンジが潰れない。外足100%で内足0%にすると、力が伝えやすい位置がたまにツボに来ます。が、連続して確実にそれを出すことが出来ません。
- クロスオーバーでも然り。たまにうまくいくけど大体は導入時後傾で、後半センターぐらい・・・全然ダメじゃん。
- よくよく考えたら、滑り方そのものを大改造しようとしてないか、俺σ(^^ゞ・・・
- 納得がいかないまま、集大成の撮影に入りました。が、今回はお見せできません。自分が見ても、「何これ?」人が見ても「ハァ?」ですから・・・
- ショートターンでの考察、「後傾、リズム感なし」です。ようはサイテー。ミドルターンは、「ターン前半なし、躍動感ゼロ、エッジ踏み外し多々」、ということでお許しください。ただ、リクエストが一人でもあれば、涙を飲んで公開します。
- ただ、一つだけよくなったかなぁと思う点は、回っているときに外腰がちゃんと回転方向についてくるようになった、潰れ気味のポジションが通常に近くなったというところですかねぇ・・・ただ、ダメなところがあまりにも目立ちすぎ。
- よく分からないまま11時に滑走終了となりました。
- 最後は温泉で疲れを癒しました。ただいまのところ、温泉入浴率100%、これもDukeさんの影響からか?でも、滑りがリゾーターになっていない。
ここんとこ滑っていて楽しいと思ったことありません。だんだんスキーをやめたくなってきました。こうなったら、正月スキーは「斜行大好き、ギルランデ命。シュテムこそ全て!そして、前進あるのみ!サブタイトル:オレンジジュースを造れ」で行こうと思います。結局、乗る位置と、ターンポジションの作り方がわかってないのよね、はぁ。
つくづく、スキーってターンのつなぎが全てだと感じる今日この頃です。
2002年12月14日(土)~15日(日)
長野県 八方尾根、栂池高原
お題・・・忘れ物
日ごろの激務から開放される間もなく、逃げるように大阪を後にした私とNJ君。いつもなら高速を使わないで貧乏ツアーなんですが、今回はお金だけはあったのですべて高速+前泊つきという超リッチな(??)旅行となりました。
12月14日(土)---八方尾根
天候:神様がくれた快晴!!
- 大阪出発午後9時~Acoustic到着3時とすんごいいいペースでしたが、白馬村に入ったあたりからこ・お・り・・・そう、道が氷点下8度の気温でツルツル。ABSもスタッドレスも全く効かなくてあっちへツルツル、こっちへツルツル。やけに新しいスリップの痕&ガードレールのへこみがあるなぁと思ったら直前の車でした。追い抜きざまに見ると、チェーンでした。
- 朝ごはんコールで起きると雲ひとつない快晴。白馬の山々が「おかえり」といってくれているような感じ・・・うん、やっぱ白馬はいいねぇ!(^^)!
- いつものようにダイニングでまんぼうトークに花を咲かせ、いざ八方尾根へ!・・・と、ここまでは威勢がよかった。
- 今回、ニューマテリアル、インテリ君ことHEAD Cyber i.C.300 Super Railflexをはじめて使う日です。まさか同じ板を持っている人はそんなにいないだろうと思っていたら、なんと、R先輩が同じ板・・・5秒ほど人間としての機能が停止しました。(後で見ると長さが156cmで、RailflexではなくてCarveplate13でした。でもビンディングは同じ)
- さて、気を取り直して一本目。何かすごくしっかりした感じの板。あれ?曲がんない?無理やり曲げると、板だけがロケットのごとくすっ飛んでいきます。
- あれ?なんでかなぁ???高鷲のときはあんなに硬いバーンでも乗れたのにぃ・・・えいっ!とかやっても全然変化なし。
- 全然分けわかんないし、周りからも「どうしちゃったの?カナダに全部置いてきたか?」とか「だ・め」「ボケ・カス・ゴミ」「ほんとに○○君だよね」とか到底人間とは思えないありがたいお言葉を承り、心の中では悔しいを完全に超越してしくしく(ToT)涙モードになってしまいました。
- 上の文章はだいぶ脚色していますが、「全然タイミングが合ってないんだよ!=へたくそ」「後ろなんだよ!=ビビリ」です。はい・・・リバウンドがどうのとか、そんなこと考えちゃいられない。基礎パラレルができないんです。
- 昼飯休憩もそこそこに黒菱の右側ををくるくると回るけど全然効果なし。ついに新品の板を重ねて大きくアイアンクロスの痕がインテリチップの横に・・・泣きたい。ロングもショートもミドルもすべて×。こんなこと今までなかったよぉ。「ポジションが後ろなんだよ」⇒本人はすごくすごく前に乗るつもりなんですけど板がロケットみたいに私を置いていく・・・
- わけも分からないまま滑走終了となりました。帰りにちょっとした事件がありました。ちゃんとカメラに押さえてあるので、後日公開します。結構すごい光景ですよ、これ。(12月18日・・・映像をアップしました。これ。)
- 完全に自信喪失の後、栂池の温泉で体は癒されていきました・・・が、心と滑りは「ぷちっ」とつぶれたまんま。
- まんぼうズ、夜の部は滑っているより長く、楽しいものでした。はぁ~~~~、どうしてかなぁ??????????????
12月15日(日)---栂池高原
天候:雲ひとつない快晴!
- さすがに普段飲んでいないので飲みすぎで瞼が3重ぐらいになったように腫れぼったい感じがします。動けない・・・身も心も・・・
- さあ、斜度のゆるい栂池だぁ、と少し安心しながらゲレンデに向かいました。
- ゲレンデにはおそろいのウェアを着た大群がそれこそ無数にすばらしい滑りを披露しています。そういえば昨日、温泉へ行く途中に指導員研修会場とか書いてあったよなぁ・・・ウマい。上手すぎる。八方や栂池のスクールの指導員の人も当然、混じって滑っています。えらいところにきてしまった。ハズカチィ。
- 斜度は確かに八方より緩い、幅も広い、でも滑りは・・・同じ。進歩も変化もなし。というか条件がやさしくなったのに同じということは根本的に何かズレている。
- 何回やっても、オーナーは「ダメ」「タイミングあってない」「ほんとにカナダに行った○○君だよね。」と傷口を広げていきます。もうへこみきれない所まで潰れてしまっています。
- ただ、少し分かってきたのは伸びる方向がちょっと違うというのがステップターンをやっているときに分かりました。
- 網にかからないまんぼうとその漁師は、お楽しみ昼ごはんへとなだれ込んでいきましたが、私とNJ君は昼飯抜きの滑り込みへと向かいました。
- 最初はストックを持って、横ズレとか、ブレーキとかやってみました。まぁ、そこそこでしょう。
- ストックを前に持って、視線の中で動かないようにやってみました。これも簡単にクリアー。ここで少し・・・切りかえしのとき、ストックを体にひきつけるような動きをしていました。厳密に言うと次のターンの外側の手が縮んで体全体が斜面に垂直に立っていませんでした。
- ノーストックで外側の手で内足の膝を内側に押し、内側の手は雲竜型土俵入りのようにターン内側に大きく広げる・・・これは、別に何のひらめきもなし。
- ノーストックでショートターン。先ほどのひきつける癖を矯正すべく、インラインスケートで滑るときのように手を「前に習え」ぐらい伸ばしてやってみると・・・戻りました。
- 今までの不調の原因はすべて、手の位置と切りかえし時の方向のズレでした。
- その後は、いつものようにズレズレショートターンもどきが何とか復活しました。ただ、体を前に持っていこうという意識が強すぎるのかよくつんのめりました。
- ついでに、膝頭に手をおき、ターン時に押すということもやってみました。左右のエッジングのバランスが狂っているのが矯正された感じがします。
- ハンの木ゲレンデをサルのようにグルグル回ること1時間半、足が乳酸漬けで動きません。でもかなり効果がありました。
- 「だいぶ元に戻ったじゃん。」とオーナーに言われ、ホッとしたけど元に戻っただけじゃあ何のために講習会に来たのか?わかんない。
- ラストの1本は全く力が入らないので余計なことをせずに素直に進行方向というか、板のトップ方向に荷重するように伸びてぇ~~縮んでぇ~~伸びてぇとやると結構、楽なもんですね。多分この滑りがいい滑りなんだろうなと気付いた時はときすでに遅し・・・滑走終了です。やっぱダイレクトな重心移動は基本ができてないとダメですわ・・・とほほ。
- 案の定、「足終わってから最後のほうはいい滑りしてたよ」とオーナーから慰みの言葉をいただきました。
- 滑走後は通称「虹の湯」(正式名称:サンテイン 小谷)の温泉で疲れを取りました。前圧のかけ過ぎで脛が真っ赤になっています。
- これを見て、一緒に滑っていたまんぼうズ「Oさん」にこのことを話すと、「前圧過多はよくないよ」とアドバイスを受けました。やっぱりなぁ・・・
- ここでまたひらめき。前に乗ろうとして前圧をかける⇒ブーツのバックルやパワーベルトを弱めにしているので必要以上に前に膝が入る⇒膝が曲がっているのでそれにあわせて腰を後ろ気味にセットしてスキーセンターに荷重できるようにバランスをとる⇒ちょっとした事で板が前に抜けたり、衝撃を吸収できないし、板を走らせられない⇒ダメじゃん・・・というのを帰りの車の中でずっと考えていました。ブーツの閉め具合なんて、そんなこと誰にも教わったことないし、本でもビデオでも見たことない事だけど、みんなどうやってそのベストな位置が分かったのだろう・・・(謎)
ということで、今に至るわけですが、今回はスランプのときの調整法が非常によく分かりました。とても基礎的な動きをすることでターンの構成要素のどこが悪いのか明確になります。切りかえし、ターン時の荷重方向、ポジショニング・・・各構成要素それぞれをひとつずつ取り出してやれば、見つけるのは結構簡単でした。
さて、次回の課題は「ブーツはどこまで固めたらいいのか?」で行かせてもらいます。今までのように膝がはいらないように結構固めにしてみたいと思います。今回も実はかなりバックルのねじをいじくって均等に圧がかかるようにはしましたが、今までのセッティングが本当に後傾の原因なのか、それとも根本的に救いようがないぐらいへたくそでビビリなのかを見極めてみたいと思います。
はぁ、ホント、スキー止めたくなったよ。
2002年12月1日(日)
前回の滑走の考察
先週、日記に書いたときはしっくりこなかった理由が何度も映像を見ていると分かってきたのでその考察をしようと思います。
まず、先シーズンより明らかに良くなっていること
ニュートラルポジションらしきものが見える
- これは動画の一部を静止画にしたものを見ていただくとよく分かります。ただ、もうちょっと我慢してもいいかなぁ?とは思います。
- 重心移動の方向がより積極的な方向に向かっている
クローズドスタンスでもそんなに苦労せずにクロスオーバーできたところから推測しました。
逆に、進歩が見られないところ
- エッジングのリバウンドをうまく使っていないので、パラレルスタンスがところどころ崩れる
- リバウンドをきっちりと使っていれば中高速の領域では脚を引き寄せるような運動は必要ないのではないかと思います。
- 前後差がまだ必要以上に多い
- これは撮影中、あまり気にしていなかったのですが、後のフリー滑走のとき内足にどれだけ乗り込めるかとか、内傾角の限界を棒立ちで探ってみるとかをやっているときにしっくりこなかった理由がこの辺にあるのでしょう。
- トップコントロールがまるでダメ
- まぁ、これはターン前半の乗る位置が拇指球じゃない⇒もっと積極的な重心移動を行いなさいと言うことですね。
こうやって書き出してみると、重心移動の方向とターン後半の板の走りが足りないから滑りがダメなんだということに気づかされます。
これを書いている最中も横でDVDのリッチー・ベルガー大聖人がすばらしいトップコントロールの元、黒菱や兎平を爆走しています。
ちなみにこのDVDの映像は、私たちが昨シーズン、リッチー氏に八方で遭遇したときに撮影したものだと思われます。生リッチー最高!
脱線したので元に戻して、
徐々に次からの練習課題が見えてきました。
まず、重心移動をもっと積極的に行い、トップを使えるぐらい体を前に落としこむこと・・・これはのび太さんがおっしゃられていたように足首の緊張を忘れないことも必要。
ターンをきっちりと仕上げる・・・外足できっちりと外力に耐えられるようなポジショニングを探ることにより、その走りをうまく次のターンにつなげられるのではないのでしょうか?
余談かもしれませんが、ショートターンをしているときにターン後半のエッジングの時以外、重力をあまり感じなかったのです。当然体はすごく忙しく動いているのです。ふわふわして気持ちいいんですが、この感覚が正しいのかどうか?疑問です。